外国為替証拠金取引(FX)

スワップポイント

外国為替証拠金取引(FX)は為替レートの変動に伴い生じる損益のほか、日々発生する「スワップポイント」による損益も生じます。

スワップポイントは建玉を保有していることに対して生じる一種の金利ですが、外貨預金における金利とは異なり、お客さまが受取る場合もある反面、逆にお客さまが支払わなくてはならない場合もありますのでしっかり理解を深めておきましょう。

そもそもスワップポイントとは

お客さまが外国為替証拠金取引(FX)で、円を売って米ドルを買った(米ドル/円の通貨ペアで買いの建玉を保有する)場合を考えます。

これは証拠金をもとに「円を借りて」、「米ドルを購入した」状態なので、借りた円の金利を支払う必要がある一方、買った米ドルの金利を受取る権利があることになります。

この2通貨の金利差を調整したものがスワップポイントです。円の金利よりも米ドルの金利の方が高ければ、受取るべき金利の方が上回るため、お客さまはスワップポイントを受取ることとなります。

金利は国ごとに異なるため、2通貨間の金利差にあたるスワップポイントも交換する通貨の組合せにより異なります。また、金利の変動などに伴い、日々のスワップポイントも変わります。

なお、スワップポイントは証拠金の額ではなく、お取引している額(ポジション)に対して付与するため、証拠金の額が10万円であろうと20万円であろうと、保有しているポジションが10,000米ドルであれば、10,000米ドルに対してスワップポイントがつきます。

受取るケース、支払うケース

逆にお客さまが支払わなくてはいけない場合も起こるのがスワップポイント。

スワップポイントの受取となるか、支払となるかは通貨ペア間の金利差によって決まります。
高金利通貨の買いから取引を始めた場合(高金利通貨のロング)は受取となる一方、高金利通貨の売りから取引を始めた場合(高金利通貨のショート)は逆に支払が発生しますので、この点には十分な注意が必要です。

計算のタイミング、確認方法

スワップポイントはお取引日の日本時間午前6:55(米国夏時間の場合は午前5:55)に保有している建玉に対して計算されます。

なおスワップポイントは金利や為替の動向で随時変更するため、建玉を保有している間にプラスからマイナスに転じる場合もありますのでご注意ください。

日々の実際のスワップポイントの金額はお取引画面の「スワップポイント情報」でご確認できます。

受取が続くと嬉しいスワップポイントですが、逆に支払が長期間続くとお客さまにとって大きな負担になります。売買の結果為替差益が得られても、スワップポイントの支払が利益を相殺してしまうことも起こりえます。長期間建玉を保有する場合は特に日々のスワップポイントの受取・支払を確認しておきましょう。