外国為替証拠金取引(FX)

FXの注文が約定しやすくなる方法をご存知ですか?

FXの「ストリーミング注文」では、「スリッページ許容幅」を上手に設定することで、注文の約定確率が上がることをご存知でしょうか。
スリッページ許容幅の設定方法やその効果を紹介します。

どれくらい約定しやすくなる?

スリッページ許容幅とは、お客さまがストリーミング注文を発注した後、ソニー銀行で約定処理をするまでのわずかな時間にレートが変動した場合に、何銭までなら発注価格より不利なレートでも約定させるか、を決めておくしくみです。
仮にスリッページ許容幅を「1銭」で設定にした場合、どれくらい約定しやすくなるのか見てみましょう。

データは、2017年1~3月のストリーミング注文のお取引実績です。

スリッページ許容幅 0pipの場合
(スリッページを許容しない)
約定 82.9% 失効 17.1%

スリッページ許容幅 1pipの場合
(1pip=1銭を意味します)
約定 99.1% 失効 0.9%

このように、スリッページ許容幅を0から1pipに変えるだけで、注文が約定する確率は大幅に上がることがわかります。

スリッページ許容幅と約定/失効の関係

なぜ、スリッページ許容幅を広げると約定しやすくなるのでしょうか?
次の例で確認してみましょう。

スリッページ許容幅=0pipで買いのストリーミング注文を発注する場合
発注価格
100.000スリッページ許容幅
0pip
約定処理時点の価格

100.003

発注価格より不利なので失効

100.000

100.000円で約定

99.996

発注価格より有利なので99.996円で約定

スリッページ許容幅=1pipで買いのストリーミング注文を発注する場合
発注価格
100.000スリッページ許容幅
1pip
約定処理時点の価格

100.015

許容幅(1銭)を越えて不利なので失効

100.003

許容幅の範囲内なので100.003円で約定

100.000

100.000円で約定

99.989

発注価格より有利なので99.989円で約定

このように、スリッページ許容幅を広げておくことで、ストリーミング注文の発注後にわずかなレート変動が発生した場合に、約定価格は若干不利になる場合がありますが、注文が約定する確率を高めることができるのです。

スリッページ許容幅はどうやって設定する?

スリッページ許容幅はストリーミング注文の注文画面で設定することができます。また、Standard版、スマートフォン版の「発注設定」でスリッページ許容幅の初期設定を行うこともできます。

スリッページ許容幅を上手に設定することで、意図したタイミングでお取引が成立しやすくなります。「せっかく注文してもよく失効するので困っている」というお客さまは、ぜひご検討ください。