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活動レポート
活動報告「サンウエスパ -不要なものからエネルギーを- 新世代リサイクル挑戦ファンド」
2020年12月25日
株式会社サンウエスパより「サンウエスパ -不要なものからエネルギーを- 新世代リサイクル挑戦ファンド」の活動状況について以下の通り報告がありましたのでお知らせします。
サンウエスパ活動レポート
- (1)ジン・バー・スパイスのブランディング
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ジンの試作、レシピ開発、スパイス販売のためのパッケージデザイン、プノンペンにおけるコンセプトバーのデザインなど、順調に進んでいます。バーは蒸留所と一体型の施設とすることとし、リアルな体験の場とします。バーは2021年4月のオープンに向けて、現地コンストラクターとの協議に入りました。これについては新たにクラウドファンディングを立ち上げる予定です。
人や物資の往来に関して、COVID-19の影響が多少あります。 - (2)カンボジアでの活動
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在カンボジア日本大使館の「草の根無償協力」事業で、ホテイアオイからのバイオエタノール事業を、コンポンチュナン州とともに実施すべく、提案書を外務省に提出しました。さらに、カンボジア工科大学に対して、セルラーゼの単離(セルロース分解酵素の生産)についての共同研究を打診しています。将来、当社・コンポンチュナン州と大使館・カンボジア工科大学で、産官学連携の事業に発展することを期しています。
モンドルキリ州の胡椒農家と契約を結びました。アメリカ農務省、EU農業規則、コントロールユニオンの3団体からオーガニック認証を得ている徹底した有機農法で作られた有機スパイスです。また、カンボジア原産のカルダモンや、バッタンバン州の特産オレンジなど、続々と素晴らしいボタニカルが集まっています。
カンボジアでのCOVID-19の感染者は12月9日現在で累計350人ばかりですが、オフィス閉鎖や休校などの影響が多少あります。
- (3)古紙市況
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2020年12月を以て中国が固形廃棄物(古紙を含む)を全面輸入規制することが決定し、資源相場の低迷が過去に例を見ないほど長期化しており、いまだに出口が見えません。本年10月より、業界の構造改革に取り組み、どのような相場下でも一定の利益の確保できるしくみを構築しております。9月までにはHPや動画を整備しましたが、現在はそれに対応する基幹システムを開発しております。
下表は、2015年4月から2020年10月現在までの古紙相場の推移実績です。中国の輸入規制が始まった2018年後半をピークに大きく崩れています。直近では多少の回復が見られますが、2020年いっぱいで完全輸入禁止となることに対する駆け込み需要と思われます。
- (4)その他の活動・プレスリリース
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中部ニュービジネス協議会が主催するビジネスコンテスト「CNBベンチャー大賞2020」において、全体の3位にあたる「名古屋商工会議所会頭賞」を受賞しました。2020年10月12日にリモートで行われた1次選考会において優秀賞5社に選ばれ、同11月17日にミッドランドホールで行われたピッチ大会において同賞を受賞しました。IT系2社、医療系2社、いずれも大学発ベンチャーの中、中小企業発は当社のみでした。
「紙くず屋、プノンペンでBARをやる。」と題し、ホテイアオイのバイオエタノール化を端緒に、廃棄物からスパイスのD2C販売まで、環境課題ソリューションのビジネスモデルを発表しました。 - (5)ファンドの運用を終えるにあたって
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ファンドの運用の大半を占めたのが、2020年3月にカンボジアに設立した子会社UNWASPA Co., Ltd. の資本金です。これによって、コロナ禍の影響は受けつつも、カンボジアでの取り組みを前進させることができました。具体的にこれがカタチとしてアウトプットされるのは、バーや蒸留所が開業する2021年4月となります。また、ホテイアオイからバイオエタノールを製造する取り組みについては、人の往来がままならず、思うように前進しない部分もありましたが、日本大使館の「草の根無償」事業に応募できたのも、カンボジアに拠点があったればこそでした。この採択結果がわかるのは2021年2月です。
当社のカンボジア事業は、まだ始まったばかりで、来年も再来年も次々と新しい展開が待っています。今後ともぜひ見守っていただきたく存じます。一方、国内の本業である古紙卸売業に関しては、大きく崩れた相場が回復せず、年度も終盤になって業界構造改革に動きましたが、これもタイミングを待たなければ顧客を失う可能性が予測されたからです。そもそも売上の8割以上を占める「古紙」が相場商品であることは、当社の抱えるリスクとして理解しており、ここから脱却することを至上命題として、海外事業やエネルギー分野に取り組んできたのですが、これが数字として表れるよりも先に、まさにこのタイミングで相場が崩れてしまいました。唯一の救いは、この事業がコロナ禍の影響をあまり受けなかったことです。実際には、行政回収や団体回収が多く中止になったのですが、すでに多店舗展開していた無人資源回収ステーション「エコファミリー」の非接触型回収が、偶然にも時流を捉えたものとなり、それらの損失をカバーした形となりました。
繰り返しになりますが、当社はその売上のほとんどを古紙に依存しており、相場が3分の2になれば、売上も3分の2になってしまいます。今回このような機会を出資者の皆様にいただき、新規事業の分野ではいくつもの期待すべき萌芽があったのですが、事業全体としてご期待に添うことができず、忸怩たる想いです。またしかし、この悔しさを海外子会社UNWASPAの原動力として、いつか皆様のお目に留まるように邁進する所存です。
以上、株式会社サンウエスパからの活動報告でした。