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活動レポート

活動報告「未来を醸すサステナブルな酒づくり 神戸の地酒-福寿-ファンド」

2024年3月18日

株式会社神戸酒心館より「未来を醸すサステナブルな酒づくり 神戸の地酒-福寿-ファンド」の進捗と活動状況について報告がありましたのでお知らせします。

こんにちは。株式会社神戸酒心館 代表取締役社長の安福武之助です。
ご自宅に届きました出資特典の「福寿 純米酒 エコゼロ」はいかがでしたでしょうか。

第2回活動レポートにて当社の取り組みをご報告させていただきます。ご高覧いただけますと幸いです。

近畿初となる「SDGs 認証事業」において最上位認証「ゴールドステージ」に認証

都道府県では近畿初となる「ひょうご産業 SDGs 認証事業」を兵庫県が創設(2023年8月)。認証条件は、ひょうご産業SDGs 推進宣言企業であること、社会・経済・環境に関する全30項目のチェックシートにより自社のSDGsの取り組みを評価、今後5年以内にめざす目標を設定して具体的な取り組みを明示することなどが主な項目になっています。株式会社神戸酒心館は、カーボンゼロの酒づくりや酒粕を利用したフードロス削減などの取り組みが評価され、「ひょうご産業 SDGs 認証事業」の最上位認証にあたる「ゴールドステージ」を県内6企業とともに昨年12月5日に初めて認証されました。神戸市の企業としては神戸酒心館が初の認証になります。

酒粕プロジェクトが記念すべき10年目の冬に

日本酒は米と水を原料につくられています。日本酒とともにできる副産物が「酒粕」で、酒蔵では古くから酒粕を食材としても利用してきました。酒粕の代表的な料理のひとつが「粕汁」です。しかし、粕汁が神戸の郷土料理ということは意外と知られていません。
ところで、日本酒の消費量は国内消費が低迷し、昭和40年代をピークに減少傾向にあります。そのため酒粕の流通も減少しています。また、昭和以降の洋食文化の定着と食材の多様化もあり、家庭で粕汁を作る機会も少なくなってきました。
「このままでは酒粕の食文化が衰退してしまう。」
日本酒をつくる蔵元である私たちにとって、酒粕が利用されなくなるのは、フードロスにつながるという大きな危機感がありました。そこで、酒粕の食文化を広めるため2015年に始めたのが「酒粕プロジェクト」。これは食材を扱うプロのかたがたに酒粕を「美味しく食べる」ための一品を提案いただき、実際にさまざまなお店で販売をして酒粕を広く知ってもらうことを目的とした神戸酒心館が取り組むプロジェクトのひとつです。
当初は、神戸の有馬温泉にある老舗旅館「御所坊」と神戸酒心館の「蔵の料亭 さかばやし」の2店舗と小さく始まったプロジェクトでした。その後、その取り組みに賛同する店舗は神戸だけでなく関西各地に広がり、神戸を超えて参加するお店が増えていきました。また、和食だけではなく、洋食や中華、スイーツ、カクテルなどさまざまなジャンルに広がっています。酒粕を知らない若いかたへのアプローチのひとつとして、大学生に酒粕を使った料理を提案してもらい、当社敷地内の日本料理店「さかばやし」でも実際に販売しています。食品利用だけではなく、福寿の酒粕を使用した餌で育てた「神戸元気サーモン」の養殖を神戸の須磨の河口付近で行うなどさまざまな観点からの取り組みも行っています。
10年目を迎える今年のプロジェクトには20以上の店舗が参加しています。2月から3月にかけて関西のお店で今年も新作のさまざまな酒粕を使用した一品が楽しめます。神戸にお越しの際は、神戸の食文化のひとつ「酒粕」を一度お試しください。

季節限定商品「春のにごり酒」のお知らせ

3月から、季節限定商品「春のにごり酒」を販売しております。柔らかな酸味と心地よい辛口のバランスを保つ純米にごり酒です。販売店舗と以下オンラインショップにてお買い求めいただけます。なお、数量に限りがございますので、売り切れの際は何卒ご容赦ください。

今後ともご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

以上、株式会社神戸酒心館からの報告でした。