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事業内容

このページは有限会社浅野水産から提供された情報を記載しています。

挑戦企業のウェブサイト

概要

有限会社浅野水産は、近海カツオ一本釣り漁獲量日本一を誇る宮崎県において、江戸時代から続く伝統漁法である「カツオ一本釣り」を行っています。2019年に代表取締役である浅野貴浩氏から、次男である浅野兼吾氏が取締役漁労長、長男である浅野龍昇氏が常務執行役員にそれぞれ就任し家業を承継して以来、「カツオ一本釣り漁業をインテンシブな働き方を求める人たちの職業にすること。」 というビジョンを掲げ、漁業全体の改革を見据えたスマート漁業の取り組みを進めている漁業関係者のみならず注目が集まっている企業です。

オープンイノベーションによる漁業の変革

同社は、漁業者のウェルビーイングの実現と資源のサステナブルを目指し、オープンイノベーションによる取り組みを通じて成長しています。担い手不足が叫ばれる漁業において、同社の従業員は30歳以下が中心で、全国各地から漁師を目指して入社した若者たちが生き生きと働いています。その背景には、同社の先進的な取り組みがあります。漁労長として40年以上にわたりカツオ漁業に携わってきた貴浩氏の熟練の勘と経験は、同社をこれまで成長に導いてきましたが、世代交代を機にこの熟練の勘と経験の承継も必要でした。そこで同社はさまざまな企業との協業により漁船のDX化を実施。現在では船や漁に関するさまざまなデータが瞬時に本社に到着し、本社から遠隔で社長が指示をすることで経験の浅い漁師でもベテランのように漁を行っています。同社では同時に、40年以上務めたベテラン漁師の熟練の勘と経験をAIで予測するプロジェクトも進んでおり、将来はベテラン漁師を超える予測精度の実現を目指しています。

従業員のウェルビーイングの観点からインテンシブな働き方を目指す

同社の漁業者のウェルビーイングの実現にはDXによる漁獲面での向上に加え労働環境の改善も行っています。海外のモデルを参考に、漁業が日本でも「選ばれる職業」になるため、DXによる船内作業の改善・効率化や、環境の改善を行っています。例えば、高温のエンジンルームでの作業をタブレット端末上で可能にしたり、海上では電波が届かないため漁船に衛生通信機器を導入し家族との連絡を可能にしたりと、従業員のウェルビーイングの実現に取り組んでいます。将来は「半年働き、半年休む」というインテンシブな働き方へシフトチェンジすることで、従来は年間のほとんどを海の上で過ごしていた漁師が、家族との時間や個人の趣味を持てるようになることを目指しています。

MSC認証の取得と六次産業化

同社では2030年までの展望として、「従来の枠にとらわれないエコシステムの構築」を目指し多角化戦略を行っています。「魚価向上を狙った体制構築」の一環として、2021年に「海のエコラベル」と呼ばれる漁業認証プログラム「MSC(海洋管理協議会)認証」を取得し、江戸時代から続くカツオ一本釣りはサステナブルな漁法であるという科学的な見地を付加価値として、自社のカツオのブランド向上活動を進めています。また、水産加工を自社で行う六次産業化を推進しており、カツオの旨味を最大限に生かす冷凍法や海外展開を見据えた加工製品の開発も積極的に行っています。現在は工場を借りてテストマーケティング用商品を製造していますが、将来は自社工場を設立し更なるスケールアップを目指しています。

資金使途

調達資金は、有限会社浅野水産の事業全般にかかる活動に使用します。

事業計画

事業計画売上高

180,000,000円
会計期間全体(8ヶ月)における合計です。

売上対象

本事業の売上は、有限会社浅野水産の全売上が対象となります。
分配金の計算および支払いの対象となる売上は、事業計画売上高の180,000,000円を上限とします。