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活動レポート
活動報告「技術を武器に!都内に現存するサステナブルな皮なめし工場の挑戦」
2025年5月19日
山口産業株式会社より「技術を武器に!都内に現存するサステナブルな皮なめし工場の挑戦」の進捗と活動状況について報告がありましたのでお知らせします。
期間進捗 | 1ヶ月/3ヶ月(進捗率33.3%) |
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売上高実績/事業計画売上高 | 4月実績は現在集計中につき、次回の活動レポートにて会計期間の実績をご報告させていただきます。 |
はじめまして。山口産業株式会社 代表取締役の山口明宏です。
このたびは、私どものファンドにご声援をいただきありがとうございました。社員一同、心より感謝いたしております。ご期待に沿えるように精一杯に励んでまいります。
活動報告といたしまして、本ファンドへのチャレンジの契機となった既存商習慣からの脱皮を目指した理由と、実際に行動し始めた実情をお話ししたいと思います。
昨年来、インバウンドが大挙として日本に押し寄せてきました。百貨店の海外ブランドコーナーは円安も相まって大盛況。その波に乗り、数々の靴やバッグ、財布などの国内ブランドに本革素材を供給してきた当社にも千載一遇のチャンス到来か!?
そんな期待に胸膨らませて早数ヶ月、現実では注文が増えるどころかコロナ禍前よりも減りつつあり、同業者や協力工場の廃業が後を絶たない状況です。
我々、日本の本革モノづくり企業はどこでボタンを掛け違ってしまったのだろう・・・。
海外の本革製品はプレミアがつくほど売れまくっているのに・・・。
為すべきことは何だろう、果たして私たち日本の革産業は生き残れるのだろうか!?
- 反省点を洗い出してみました
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- 素材メーカーとしてブランドや製品メーカーからの注文を待つ商流に甘んじてきたこと
- 何段階もある卸商を挟む長い商流に収益性は望めず、誰もが体力をすり減らしているにも関わらず、古い商流に固執し生産現場と売り場が意図的に分離されてきたこと
- その結果、本革の本来の価値を伝えきれず、加えて消費者ニーズを伝える・受け入れる努力も怠ってきたこと
そして何より、海外展示会に足しげく通い、一生懸命に西欧の真似ばかりしてきたこと。
- そこで解決策を考えてみました
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「生産者~小売が連携して、みんなで日本発信の製品をつくろう!」
しかし果たして、西欧の流行ばかり追い続け、2.5~3.8万円前後の売れ筋価格帯に合わせたブランディングと製品づくりをしてきた国内ブランドを中心に、ドラスチックな新展開が望めるだろうか!?単なる仲良しグループに陥らないだろうか!?
- 悩んでばかりもしていられないので、自身で2つのことに挑戦することにしました
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ひとつは、生産者と作り手と小売が自由に交流し、消費者に向けて自由に発信できる工場直売会「マルシェ」の常時開催。
いわゆる、作り手と消費者が直結するマルシェ=交差点づくりのスタートです。もうひとつは、誰も手掛けることのできなかった領域への挑戦。
世界中の革職人を唸らせ、海外メゾンを嫉妬させるような、日本独自の本革素材の開発とその革を使った製品を世に出すブランドづくり。例えば、私たちの食肉生活の副産物として豚の皮が排出されます。国内の養豚場由来の豚の皮、これを国内で革素材にして製品化し発信してゆく「ブランド」こそ、日本の食肉文化に由来するモノづくりの必然で、決して海外ブランドが踏み入ることのできない「領域」となります。
次回の活動報告では、これら2つの挑戦状況をお伝えしていきます。
- お知らせ
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すでに「レザーサーカス マルシェ」ご来訪の準備は整いました。まだまだ小さなマルシェですが、お近くにお越しの際は是非お立ち寄りください!!
以上、山口産業株式会社からの報告でした。