Sony Bank GATE
事業内容
概要

1953年、かつて「レンズの街」として栄えていた大阪市生野区にて創業した株式会社乾レンズ。当時、約200社ものガラスレンズ製造会社がある中、同社はOEM(他社ブランドの製品を製造すること)によるサングラスレンズを主とした生産・製造を開始。1971年には、眼鏡の世界的産地として知られる福井県鯖江市に支店を設立し、フレームメーカーとの直接取引を通じたレンズの企画・提案・加工、生産管理業務などを行うようになり、サングラスレンズの専門メーカーとしての地位を確立。現在、取引先は国内にとどまらず、海外の有名ファッションブランドなど多岐にわたります。また2004年には、透明でありながら紫外線やブルーライトをカットできる特許製品「ハイドレンズ」を開発。2008年12月から、この画期的なレンズを用いた初の自社ブランド「オールタイムサングラス」の発売を開始しました。同商品は目の健康を意識する中高齢者を中心とした10万人以上のユーザーに使用されているヒット商品となりました。なお、現在は自社ブランドとして「贈りものルーペ」などもラインナップ。創業当時からのOEMに加え、自社商品の企画・製造販売も積極的に展開しています。
さらに同社では、日本ではサングラスがファッションアイテムという認識が主流の中、「サングラスを通じて皆さんの大切な眼を守る企業」をスローガンに掲げ、眼鏡のまち・さばえを拠点に目を守るをテーマにした「Lens Park」の運営を行うなど、メーカーの枠を超えた多彩な事業を展開しています。
(動画提供:株式会社乾レンズ)
あらゆるシーンで着用可能 フラッグシップ商品「オールタイムサングラス」
同社を代表する商品「オールタイムサングラス」に用いられている「ハイドレンズ」は、紫外線やブルーライトを効果的にカットするだけではなく、眩しいと感じやすい光を優しい光に変える効果を持っています。また、透明に近いレンズのため、遮光性のある濃い色のサングラスとは違い、日常使いはもちろんのことビジネスの場でも違和感なく装着できる利点があります。ただし、「ハイドレンズ」を製品化した2004年当時は、紫外線やブルーライトが目にもたらす影響が一般的にはあまり知られていなかったため、セールスに苦心していました。そんな状況を打破する転機が訪れたのは、2008年12月。全く交流のない東京の通販ベンダーが、大手化粧品会社の通販カタログ用商品として「目の美しさを意識させるサングラス」を販売するべく同社の「ハイドレンズ」に着目し、製品開発を依頼してきたのです。自社製品を開発したことのない同社にとって困難を極める大きなチャレンジとなりましたが、その結果、発売開始2週間で約2,000本を完売。その後、別の通販番組にてレンズに「ハイドレンズ」を採用したサングラスを発売し、1時間で約8,000本の売上を記録しました。
また、「オールタイムサングラス」は発売から10年目を迎えた節目の年に、「2019年度グッドデザイン賞」を受賞。その優れた性能が高く認められました。以降、「オールタイムサングラス」は、多くのメディアや企業の通販でも取扱されるようになり今に至っています。


レンズを身近に感じられる自社商品「贈りものルーペ」
乾レンズでは「オールタイムサングラス」の成功を機に、自社ブランド商品の開発を進めています。「老眼と気づかれないお洒落なルーペが欲しい」というユーザーの声から誕生した「贈りものルーペ」は、身近に同社のレンズを感じられるアイテムとして、ペンダントルーペとアクセサリールーペをラインナップ。さまざまなバリエーションがあり、その名の通り贈り物として多くのユーザーに喜ばれています。アクセサリーとしても身につけることができるようにデザインされており、同社のサングラスとともに人々の生活に彩りを与えることができるようになっています。さまざまなバリエーションの自社ブランド商品を開発することで、OEMと並ぶ事業の柱に成長させるべく取組んでいます。


「眼鏡の聖地」の新たな観光施設として注目を集める「レンズとカフェ Lens Park」
同社では新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけとした事業再構築に向けた挑戦のひとつとして、2023年4月に「目を守る」をテーマに掲げた複合施設「レンズとカフェ Lens Park(レンズパーク)」を開業。2階建て、約250平方メートルの店舗の1階には鯖江市内のメーカーの協力による眼鏡フレームのショップ、常時300色を揃えたサングラス用レンズが並ぶギャラリー、カフェカウンターに加え、検眼室を併設。2階には来店者がリラックスして過ごせるようテーブル席や多目的スペース、テラスなどを配置することで、従来の眼鏡店とは一線を画す店舗となっています。
また、これまで鯖江市は「眼鏡の聖地」として知られながら、眼鏡に関連する観光施設があまりなかったため、この「Lens Park」は新たな観光施設として注目を集めており、福井県と鯖江市がバックアップしています。
オープン当初は地元のかたがたで賑わっていましたが、北陸新幹線の敦賀延伸をきっかけに全国から人が集まるようになり、現在では来店者の7割近くが県外から訪れているなど、鯖江市の観光資源として注目を集めています。


資金使途
調達資金は、株式会社乾レンズの事業全般にかかる活動に使用します。
事業計画
事業計画売上高
300,000,000円
会計期間全体(6ヶ月)における合計です。
売上対象
本事業の売上は、株式会社乾レンズの全売上が対象となります。
分配金の計算および支払いの対象となる売上は、事業計画売上高の300,000,000円を上限とします。
活動予定
- 2025年9月20日(土)~21日(日) めがねフェス2025 出展
- 2025年10月10日(金)~12日(日) RENEW/2025 出展